松田 幸裕 記
昨今のAIにおける進化、凄まじいですね。当社でも活用していますが、AIツールは日々進化しているため、驚かされることが多いです。当社の活動はシステム開発を主軸にしていないため、開発の領域としてはPowerShellのスクリプトをAIツールに作成してもらうという程度なのですが、当社の顧客支援における契約管理や工数管理、売上・利益管理などを行う自社システムを開発しようと思い、1週間前にClaude Cowork、Claude Codeを利用し始めました。利用してまだ間もないですが、大きな衝撃を受けています。これほどまでに凄いのか…と。今後更なる衝撃を受け、これから記す話もすぐ古くなってしまうのかもしれませんが、今私の中で起こっている衝撃を本投稿で整理してみたいと思います。
Claude Codeの実力
私自身、今は開発を行っていませんが、昔は開発畑にいました。プログラミングはかなり得意で、「プログラミングって、なんて簡単なんだろう。これを自分の強みにしない手は無いな。」と、20代の頃はプログラムを量産していました。また、そこからスキルの幅を広げ、データベースやネットワークの知識も持つようになりました。そういえば、データベーススペシャリストの資格も持っています。
そのような下地を持っていて、更に経営者として売上、経費、工数などの管理も日常的に行っており、業務知識もあります。そのため、Claude Codeに「こういうアプリをつくりたい」と伝えるイメージは既に頭の中にできていました。
その前提で、というのが条件としてありますが、アプリ自体は1人日程度で出来上がってしまいました。このアプリ開発のための時間をじっくりとることができていないため、空いた時間で少しずつ作業していますが、今は本番データを登録しながら、「この部分は使いづらいため、こういう形にして」などとClaude Codeに都度お願いし、アプリの完成度を高めているところです。今のところ(先ほどの1人日も含め)合計で2人日程度使っていると思いますが、第一段のバージョンとしてはほぼ完成という状況です。
最近開発畑から離れているため、最新の開発ツール、PaaSの基盤などの使い方を熟知していませんが、これを熟知していても本アプリの開発には数人月かかると思っていました。それがたったの2人日です。衝撃的ですよね…。
滅びるSaaSは?
この衝撃を受け、「確かに、SaaSは滅びるな…。」と感じました。ただ、滅びるものと当面滅びないものがある、とも感じました。
あくまで私自身の感覚ですが、滅びやすいと感じたのは、定型的な業務をシステム化したものです。例を出すとあまりよろしくない気もするため、控えますが、例えば今回当社で開発したようなアプリは、SaaSを購入するより内製してしまった方がよいと思います。「当社のビジネスモデルに合うSaaSはどの製品だろう?」と情報収集している間に、アプリができてしまいます。自社のビジネスプロセスとSaaSの機能におけるFit & Gap分析も必要ありませんし、SaaSに合わせて自社のビジネスプロセスを変更する必要もありません。それで、コストはおそらく十分の一以下です。
また、ローコード、ノーコードツールの存在も、厳しくなってくるのではないでしょうか。元々私は、今回のアプリをローコード、ノーコードツールで開発しようと思っていましたが、簡単につくれるとは言えいろいろとツール上の制約があり、ユーザビリティとしては課題が多く残るだろうと予測していました。Claude Codeを使って作成するのはカスタムアプリになるため、基本的にツール上の制約は無く、使いやすいアプリをつくることができます。
簡単そうに書きましたが…
以上、いかにも「Claude Codeがあれば、一瞬で業務アプリをつくることができる」という感じで書いてしまいましたが、私の感覚としては「条件付きで」と思っています。
先ほど書いた通り、私はこれを実現できる下地を持っていました。この下地を持っていない場合、どのくらいのものができるか、どのくらい苦労するか…。まだ感触がつかめていませんが、良いものはできず、良いものにするために苦労するのではないかと思います。
長くなったためまた次にしますが、この「下地」は今後のAIと共存する時代にIT人材が持っておくべき能力と深く関連するのではないかと思うため、次回以降で整理してみたいと思っています。
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