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ノートPC/スマートフォンのバッテリー寿命を延ばすには? その3

松田 幸裕 記


以前の投稿「ノートPC/スマートフォンのバッテリー寿命を延ばすには? その1」、「ノートPC/スマートフォンのバッテリー寿命を延ばすには? その2」で、ノートPCやスマートフォンのバッテリーを長持ちさせるためのノウハウを整理しました。私がPCを購入して1年が経過したため、ノウハウを実践したことによる効果を見て考察をしてみたいと思います。

1年間実践したこと

ノートPC/スマートフォンのバッテリー寿命を延ばすには? その2」にも書きましたが、この1年間は以下のようにノートPCを使用してきました。

  • 70%充電モード
    • テレワークが多いため基本は「dynabookセッティング」にて「70%充電モード」にし、PCを持ち出すことがある際はその前に100%に切り替えてフル充電してから持ち出すようにしました。
  • 電源コードは繋げたままPCを利用
    • 70%分を充電できた状態では、PCへの電力はバッテリーを介さず電源ケーブルから直接供給されるだろうという想定で、電源コードを繋げたままPCを利用しました。
  • ダークモードにし、「コンテンツに基づいて明るさを変更する」を有効化
    • Windows 11の設定画面で「システム」→「ディスプレイ」→「明るさ」の「コンテンツに基づいて明るさを変更する」を有効にすることで、ダークモードにした際の節電効果も得られることがわかったため、この機能を有効化して利用しました。

可視化方法

こちらも「ノートPC/スマートフォンのバッテリー寿命を延ばすには? その2」に書きましたが、Windowsでコマンドプロンプトを起動し、「powercfg /batteryreport」を実行すると、バッテリーに関するレポート出力が行われます。バッテリーの劣化状態、ACとバッテリーのどちらをどのくらい使っているかなどがわかり、過去から現在までの推移も見ることができます。ちょうど私と同じタイミングで、同じ機種のPCを購入したメンバーが1名いたため、彼にも情報提供など協力をしてもらい情報を整理しました。

バッテリー容量推移

下図は、レポートの情報からグラフ化した1年間のバッテリー容量の推移で、B(オレンジ色の線)が私のPCです。使っているうちにバッテリーが蓄電できる容量は減っていくため、どちらも右下がりのグラフになっていますが、Bの方がバッテリーの劣化を防ぐことができているように見えます。私の方が(若干ワーカーホリック気味のため…)PCを利用している時間が長い割に、この結果となったということは、対策の効果があったと言えそうです。

図)バッテリー容量推移

ただ…、私が行った対策の何がこの違いを生んだのか、どの対策の効果が大きいのかは、このデータだけではわかりません。最終的にわかったことは少ないですが、もう少しだけ深掘りをしてみます。

AC/バッテリー利用バランス

下図は、私のPCで電源をAC/バッテリーのどちらから供給して利用していたかがわかるグラフです。

図)AC/バッテリー利用バランス(PC B)

濃い緑色の線がACから電源供給されていた時間で、濃いオレンジ色の線がバッテリーから電源供給されていた時間を示します。これを見るとほとんどACから電源供給されていることがわかるため、やはり電源コードを繋げたままPCを利用することによりバッテリーの消耗を避けることができると言えそうです。

一方、下図は先ほどのバッテリー容量推移でAのグラフで示したPCのグラフです。

図)AC/バッテリー利用バランス(PC A)

ここで不可解な点が生じました。彼は私と同じように電源コードを繋げたままPCを利用してきたそうです。それなのにバッテリーからPCへ電源供給されている時間の方が長いという結果が出ています。彼は私と違って「70%充電モード」は使っておらず、フル充電のモードで使っていたため、このモードによってはバッテリーを無駄に使ってしまうのかも?とも思いましたが、推測の域を出ません。なぜか昨年後半ではバッテリーからの供給とACからの供給が逆転し、私のPCと同じくACから電源供給されている時間が多くなっているのですが、特に使い方を変えたという心当たりはないそうです。よって、この不可解な点は不可解なままとなっています。

現時点でのまとめ

上記のように不可解な点が残る中、推測混じりのまとめになりますが、現時点では以下のことが言えそうです。

  • バッテリーから電源供給されている時間を短くすべき
    • 他のメンバー数名にもこのレポートを提供してもらい、見てみましたが、どうも「電源コードを繋げたまま使用しているPCのほうがバッテリーの寿命は延びている」と言えそうです。ただ、上記のように意図した状態にならない場合もあるため、注意は必要です。
  • 「powercfg /batteryreport」で定期的にチェックすべき
    • 上記のように、状況によっては「バッテリーを使わないようにしていたはずなのに、実際はバッテリーが無駄に使われていた」となる可能性があります。よって、現在の利用方法でACとバッテリーのどちらからPCへ電源供給されているのかを知るために、「powercfg /batteryreport」で時々見てみるとよいと思います。
      (ただ、このコマンドで正常にバッテリーからの供給時価を取得できない機種もありました。100%信頼できる情報ではないことも頭の片隅に入れておいた方がよさそうです。)
  • バッテリーが高温にならないよう注意すべき
    • 上記の先頭のグラフでは、2本の線ともに5~6月あたりからバッテリー容量が落ちていることがわかります。根拠としては弱いかもしれませんが、夏場になるとバッテリーが高温になりやすく、それがこの傾斜となっているのかもしれません。今年の夏場は、バッテリーを高温にしないよう何か対策をしてみようと思っています。

以上になりますが、また気づきが得られたらこのような形でまとめてみたいと思います。皆さまもぜひこのような形で仮設・検証を行ってみてはいかがでしょうか。