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ITは社会に、企業に、人に貢献できているのか?

松田 幸裕 記


日々の活動においてITと関わる中で、私は本投稿のタイトルである「ITは社会に、企業に、人に貢献できているのか?」について、時々考えます。

ユーザー目線ではなくIT屋目線でITが導入されてしまい、ユーザーからは「使いにくい」どころか「使えない」と言われ、価値を出せないまま運用維持でお金ばかりがかかってしまう、そんなITをよく目にするからです。「このシステムは、導入した全体のうちの何%の価値を出せているのだろうか…。」と思うと、一人のIT屋として複雑な心境になります。
本投稿では問題の一つの側面である「無駄な機能」について触れます。

 

なかなか定量的な情報が見つからないのですが、私の中で深く印象に残っているのは以下の情報です。

Lean Software Development

2003年に書かれたものなので古いですが、P.10で機能の利用度合いについて触れられています。これによると、よく使われている機能は全体のたった20%、ほとんど使われない機能が64%もあります。
他にも、アジャイルの一つの手法であるXPではその背景となる現状の問題として「作ったものの10%程度しか使われていない」と言われています。徐々に改善されてきているとはいえ、未だ多くの機能がほとんど使われない状態で維持されている、そんな気がしてなりません。

 

仮に全体の半分が「使われない機能」だとすると、単純にそのシステムの価値は半分しかないことになります。
無駄な機能が増えれば、開発コストが増え、それと共にテストなどのコストも増えます。また、何かを変更したいと思っても無駄な機能で規模が大きくなっており、複雑性が増しているため依存性の確認に手間取る、などの悪影響もあります。

 

この原因は開発プロセス、パッケージ利用方法、契約形態など複数あり、それらは今後整理していきますが、無駄な機能の存在とその悪影響について理解し、常に改善を意識していきたいですね。